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子育てのヒント

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メディカル救急箱 ~病気編~

子どもがけがをした時、とっさに適切な応急処置ができるかどうかで治癒までの時間が決まります。虫刺され、動物にかまれた場合、やけど、骨折・捻挫・脱臼、異物が入った場合、異物を飲み込んだ場合、日射病・熱射病、水におぼれた場合など、身近な情報として応急処置法を覚えておいてください。

感染症
感染症とは?

いわゆる「うつる病気」のことで、原因によって細菌性とウィルス性に大別されます。細菌性感染症には抗生物質が効きますが、ウィルス性感染症の場合には、水疱瘡(みずぼうそう)・インフルエンザ(A・B型)を除き、病気そのものを治す決定的な薬はありません。※抗インフルエンザ薬としてはタミフル(A・B型)・リレンザ(A・B型)・シンメトレル(A型)があり、厚生労働省の発表では平成18年度にはタミフルは1,200万人分を確保しています。

予防接種とは?

予防接種はウィルスや細菌の毒性を弱めたものを注射するなどして、感染症に軽くかかったのと同じような状態にして、体内に抗体をつくります。100%確実に病気を防げるわけではありませんが、合併症の心配が少なくなったり、軽症ですむことが期待できます。

予防接種の副作用は?

毒性を弱めてあるといっても、病気の細菌やウィルスを体に入れたりする訳ですから、その感染症状が出ることもあります。注射部位のひどい腫れや発熱、発疹、ひきつけ、嘔吐などの症状が見られたら、時間・症状を記録して、早く受診しましょう。

感染症にかかったら?

感染症にかかったかなと思ったら、医師の診断を受けましょう。細菌性感染症の場合は抗生物質を医師の指示どおりに飲ませます。ウィルス性感染症の水疱瘡・インフルエンザでは抗ウィルス薬を医師の指示どおりに飲ませますが、それ以外の場合は、特効薬がないため、薬などで症状を和らげながら体を楽にし、回復を待ちます。

こんなときは病院へ!
  • ・発疹が出た
  • ・高熱が3日以上続く
  • ・微熱が1週間以上続く
  • ・口の中やのどの痛みが強い
  • ・咳込みがひどい
  • ・下痢が続き、何度も吐く
  • ・元気がなくてぐったりしている
感染症の種類(原因別)
細菌性感染症 感染性気管支炎、細菌性結膜炎、中耳炎、とびひ、肺炎、破傷風、百日咳、扁桃炎、溶連菌感染症など
ウィルス性感染症 インフルエンザ、おたふく風邪、出血性結膜炎、流行性結膜炎、髄膜炎、手足口病、日本脳炎、はしか、風疹、プール熱、ヘルパンギーナ、ヘルペス口内炎、水いぼ、水疱瘡、リンゴ病など
感染症の症状等
タイプ1:発疹のある感染症
はしか(麻疹)
潜伏期間 10~12日間
症状 38度前後の発熱、鼻水、咳、目やに、目の充血(2~3日間)。下熱後、口の中に白い発疹。再び発熱、発疹。
家庭でできる手当て 水分・栄養を補給し、安静にします。身近な子どもがはしかにかかった時、予防接種をしていない子どもに早期にガンマグロブリンを注射すると、症状を軽くすることができるので、医師にご相談を。
水疱瘡(水ぼうそう)
潜伏期間 12~21日間
症状 全身に水疱を伴う、かゆい発疹。かさぶたに変わるまで、約7~10日間。
家庭でできる手当て かきむしると、別の細菌に感染してとびひなどになることもあるので、手指は清潔にする。患部は乾燥させ、かゆみ止めをぬります。
風疹
潜伏期間 14~21日間
症状 発熱、体に赤い発疹。首や耳の後ろのリンパ節の腫れ。約3日間で治癒。
家庭でできる手当て 元気があれば、普通の生活で構いませんが、発疹が消えるまでは家の中で過ごします。
手足口病
潜伏期間 3~6日間
症状 夏に多い。6歳以上の感染はまれです。軽い発熱(1~2日間)、口内炎、手のひらや足の裏に米粒大の水疱(約1週間)
家庭でできる手当て 水分の補給を心がけて安静にします。口の中が痛い時は、しみない物を与えましょう。
とびひ(伝染性膿痂疹)
潜伏期間 -
症状 夏に多い。鼻の粘膜にいる細菌が皮膚に移り、虫さされの後などに感染したもの。顔、体、手足にぶよぶよした薄い膜に包まれた水疱。破れた後が、大きなかさぶたになることもある。
家庭でできる手当て 小児科、または皮膚科を受診後、消毒して抗生物質の軟膏をぬり、患部をガーゼや絆創膏でおおいます。医師から抗生物質やかゆみ止め(抗ヒスタミン剤)の飲み薬が出たらの診ましょう。
水いぼ(伝染性軟属腫)
潜伏期間 -
症状 つやのある、淡い赤色の粟粒くらいの発疹が体の一部にでき、広がる。表面が光、真ん中にくぼみがあるのが特徴。
家庭でできる手当て 治療をしなくても、数ヶ月~1年の内には自然治癒します。でも,ひどい場合は皮膚科を受診しましょう。肌の接触によってうつりますので、注意が必要です。
リンゴ病(伝染性紅斑)
潜伏期間 7~14日間
症状 頬の赤み。肘と膝に網目状の赤い発疹。手足に発疹。
家庭でできる手当て 治療しなくても、約3~5日で自然治癒します。かゆみが強い時は、小児科へ。
タイプ2:耳・鼻・のど・口に症状がある感染症
百日咳
潜伏期間 7~10日間
症状 夜「コンコン」と連続的に出て、最後に「ヒーッ」と引き込むような音が出る、長くしつこい咳。発熱なし。治癒までに約3週間。年齢が低いほど症状は重く、危険。
家庭でできる手当て 医師の処方した薬を飲ませます。咳き込んで吐くので、食事の1回量は少なくして、回数を多めにする。
おたふく風邪(流行性耳下腺炎)
潜伏期間 16~18日間
症状 耳下腺(耳の後ろの唾液腺)の腫れ(約1週間)と痛み。発熱は3~4日間。
家庭でできる手当て 腫れがひくまでは、口当たりのよい食事にしましょう。痛む時は、冷やします。睾丸を痛がる時、1週間たっても腫れがひかない時、耳のしたの腫れが赤くなった時には、もう一度医師の診察を受けましょう。
溶連菌感染症(しょう紅熱)
潜伏期間 1~2日間
症状 高熱。頭痛、のどの赤み。口中の天井の年末に赤い点々。舌が赤くなり、ブツブツが出る。赤い発疹が全身に出ることもあります。
家庭でできる手当て 医師の指示どおりに抗生物質を10~14日間服用。薬を飲めば、症状は2~3日で治まります。しかし、薬を途中でやめると、リウマチ熱や腎炎を誘発することがありますので、最後まで薬を飲むことが大切です。
ヘルパンギーナ
潜伏期間 2~7日間
症状 夏から秋に多い病気。急な高熱(1~3日間)。のどの奥に真っ赤な水疱。水疱がつぶれてできた潰瘍(肌や粘膜のただれ)とその痛み(約1週間)。
家庭でできる手当て のどが痛いので、のどごしのいい食べ物にして、水分を補給します。
プール熱(咽頭結膜熱)
潜伏期間 -
症状 39~40度くらいの高熱(3~5日間)。
家庭でできる手当て プールでうつることが多いのですが、目やにからも感染します。患者の目元や顔を拭いたタオルは使わないこと。タオルの使用後は、熱湯で殺菌してから、家族の衣類と分けて洗います。
ヘルペス口内炎
潜伏期間 -
症状 38~40度の高熱(4~5日間)。口内に小さい潰瘍と痛み(約1週間)。歯茎の腫れ、出血、よだれ。
家庭でできる手当て 口の中が痛いので、食事は噛まずに飲み込めるものにして、十分に水分をとりながら、自然治癒を待ちます。酸味の強いものはしみるので、避けましょう。
風邪症候群

「風邪症候群」は、いわゆる風邪です。様々な原因で似た症状が現れ、ほぼ同じ経過をたどります。8割以上はウィルスが原因で、インフルエンザウィルスがその代表です。また、アデノイドウィルスはのどの痛み、ライノウィルス鼻づまりを起こします。

症状 ウィルスの種類により、発熱・鼻水・咳・嘔吐・下痢などと引き起こし、気管支炎や肺炎、中耳炎を併発することもあります。
家庭でできる手当て 水分と栄養を補給し、安静にします。細菌のよる2次感染を防ぐために、抗生物質を処方することもあります。
インフルエンザ
症状 初日の高熱。鼻づまり、鼻水、のどの痛み、頭痛、筋肉の痛み、吐き気、下痢などの全身症状。他の風邪に比べると、全身症状が強く出る傾向があります。
家庭でできる手当て 水分と栄養を補給し、安静にします。合併症が起こらなければ自然に治ります。ワクチンも効果的ですが、絶対とは言えません。
タイプ3:嘔吐や下痢症状のある感染症
嘔吐下痢症(ウィルス性胃腸炎)
症状 吐き気(5~6週間)。米のとぎ汁のような白~黄色がかった水様便。
家庭でできる手当て 嘔吐の場合は、治るまで、何にも口にしないようにします。吐物を詰まらせないように横向きか、腹ばいに寝かせます。嘔吐が治まったら、水分を補給します。1日吐かなければ少しずつ、普通の食事に戻します。下痢の場合は、食べ物を減らし、消化のよい物を食べさせます。タンパク質や脂肪分、柑橘類、甘すぎるものは控えます。リンゴには整腸作用がありますが、甘味の強いジュースよりもすりおろしのほうがいいでしょう。そして、おなかが冷えないように温かくします。お尻がただれやすいので、温かいタオルなどで拭いてあげます。座浴(洗面器の湯の中にお尻をつける)も効果的です。
食中毒

食中毒には、ふぐ毒などの自然毒によるもの、有害な化学物質によるもの、細菌によるものがありますが、ほとんどの原因が細菌です。 腸炎ビブリオ菌、病原性大腸菌、サルモネラ菌などの細菌は、口に入ってから症状が出るまで16~17時間、ブドウ球菌は1~6時間くらいです。 サルモネラ菌は生肉や卵、腸炎ビブリオ菌は生の魚介類、ブドウ球菌は穀類とその加工品に多く見られます。

症状 激しい下痢、血便、腹痛、嘔吐、発熱。
家庭でできる手当て 症状によるので、すぐに受診します。
耳・鼻・のど・口のトラブル
中耳炎
症状 風邪の症状からの高熱、耳の痛み、耳だれ(急性中耳炎)、難聴(滲出性中耳炎)、臭い耳だれ(真珠腫性中耳炎)。
家庭でできる手当て 症状が出たら、早めに耳鼻科を受診しましょう。完全に治さないと再発、または悪化するので、薬を勝手にやめないで、医師の指示どおり飲みます。(⇒鼻づまりが続くと、中耳炎になることがあります)
耳垢栓塞(じこうせんそく)
症状 耳垢(みみあか)が外耳道を塞ぐことによって起こる耳鳴りや難聴。
家庭でできる手当て 定期的に耳掃除をします。耳垢はほとんどが入口近くに溜まります。耳かきを奥まで突っ込む必要はなく、難しい時には耳鼻科で掃除してもらってください。(⇒乾燥した耳垢なら、物を噛む時の顎(あご)の動きなどで、少しずつ外に出てきます。べたついた耳垢の場合は、耳掃除をしないと、耳垢栓塞を起こすことがあります。
扁桃炎(へんとうえん)
症状 喉(のど)の奥の左右両側の部分(口蓋扁桃:こうがいへんとう)が炎症を起こすことによって起こる喉の腫れ、高熱。
家庭でできる手当て 小児科を受診し、抗生物質を服用します。安静にしていれば、2~3日で治ります。
アデノイド肥大
症状 喉の奥の腫れ、鼻づまり、口臭、ひどいいびき、軽い難聴、耳の痛み。
家庭でできる手当て 耳鼻科を受診します。合併症として中耳炎になった場合は切除することもありますが、3~4歳を過ぎれば、アデノイド(鼻と喉の境目にある)は小さくなっていくので、様子を見ます。寝る時に枕を高くしたり、横向きに寝かせてみます。
副鼻腔炎(蓄膿症:ちくのうしょう)
症状 粘り気のある黄色っぽい鼻汁、鼻づまり、鼻づまりによる炎症、いびき。
家庭でできる手当て 耳鼻科に通い、鼻汁を吸い出し、炎症を抑える薬を噴霧します。放っておくと中耳炎や咽頭炎などの合併症を引き起こすので、根気よく治療を続けましょう。
アレルギー性鼻炎
症状 ほこりやダニ、花粉が原因の鼻水、鼻づまり。特定の花粉によって起こるものが花粉症です。
家庭でできる手当て 耳鼻科を受診し、点鼻薬などを使い、鼻づまりを解消します。ほこりが原因の場合は、住居のほこりを取り除きます。花粉が原因の場合は、布団や洗濯物を干した際、十分に叩いてから取り込みましょう。
口内炎
症状 食欲不振、よだれ、頬の粘膜や舌先、歯茎のただれと痛み。
家庭でできる手当て 軽いものは、自然に治ります。食後、うがいをして口の中を清潔にしましょう。小児科を受診すると、ステロイド系軟膏を出されることもあります。(⇒一般的なのが、粘膜がただれるアフタ性口内炎です。原因は、小さな傷、ストレス、アレルギー,栄養不足など様々に言われていますが、はっきりとしたことは分かっていないようです。
目のトラブル
結膜炎

ウィルス性と細菌性のものがあります。感染力が強い病気ですので、注意が必要です。

症状 白目の充血、まぶたの腫れ、目やに、耳のリンパ節の腫れ、発熱、角膜の潰瘍。治癒までに2週間くらいかかります。
家庭でできる手当て 眼科を受診し、細菌性の場合は、抗生物質の服用と点眼薬で治療します。ウィルス性の場合は抗生物質で2次感染を防ぎ、炎症が治まるのを待ちます。
ものもらい
症状 まぶたの腫れと痛み。
家庭でできる手当て 手で触れると腫れがひどくなり、長引くので、擦らないように注意します。ほとんどの場合、自然治癒しますが、症状が長引けば、受診します。
アレルギー性結膜炎

感染しません。季節の変わり目などに起こります。アレルギー性結膜炎が起こる体質ならば、点眼薬で予防します。

症状 目のかゆみと痛み、涙目、充血。
家庭でできる手当て 抗アレルギー剤入り点眼薬を使います。症状が軽くなっても医師の指示があるまでは点眼をやめないこと。症状が強い時には、ステロイド入りの軟膏や点眼薬を短期間使います。
こんな時はこんな目の病気の疑いが
症状 疑いのある病気
寄り目になる 内斜視
目が横にずれる 外斜視
眩しがる 先天性緑内障、逆さまつげ、外斜視、上下斜視
目を細める 弱視、屈折以上(近視・乱視・遠視)
テレビを近くで見る 弱視、屈折以上(近視・乱視・遠視)
目やに、涙が出る 逆さまつげ、結膜炎
目の大きさ、形がおかしい 先天性緑内障
瞳が白く見える 未熟児網膜症、先天性白内障
目が揺れる 先天性白内障
片目を隠すと嫌がる 弱視