• トップページ
  • 連盟について
  • 加盟園の紹介
  • 研修会情報
  • 法人情報

保護者のみなさまへ

トップページ > 保護者のみなさまへ > 子育てのヒント > メディカル救急箱 ~応急処置編~

  • 絵本のページ
  • イベント情報
  • 子育てのヒント

子育てのヒント

前のページに戻る

メディカル救急箱 ~応急処置編~

子どもがけがをした時、とっさに適切な応急処置ができるかどうかで治癒までの時間が決まります。虫刺され、動物にかまれた場合、やけど、骨折・捻挫・脱臼、異物が入った場合、異物を飲み込んだ場合、日射病・熱射病、水におぼれた場合など、身近な情報として応急処置法を覚えておいてください。

虫刺され

虫に刺された時に大事なのは、刺された部分を清潔にすること。なぜなら、化膿やとびひの原因になるからです。

手当て 蚊に刺された程度ならば、刺された部分をかかないようにして、抗ヒスタミン軟膏などをぬります。かゆみがひどい場合には冷やすと楽になります。毒虫(ハチ、ムカデなど)の場合は、毒を指で押し出し、流水で洗い、抗ヒスタミン軟膏などをぬり、ガーゼをかぶせて保護をしておきましょう。
こんなときは病院へ!
呼吸困難がある クマンバチやスズメバチなど大きなハチに刺され、発疹、意識障害を起こした場合はすぐに救急車を呼んで病院へ。
強い痛みがあり
腫れがひどい
刺された部分をつまんで毒を出し、針が残っていたら、トゲ抜きで抜いて、流水で洗ってから、抗ヒスタミン軟膏などを塗り病院へ。
動物にかまれた時

最近、東南アジアからの帰国者が狂犬病に罹患(りかん)したことが話題になりましたが、日本国内では犬にかまれたことによる狂犬病はここ20年ほど発生していません。でも、動物にかまれたり、引っかかれた傷から雑菌が入ることもありますので、注意が必要です。

手当て 猫や犬に引っかかれても、深い傷でなければ、傷口を石鹸で十分洗って、よく消毒しておけば、大丈夫です。
こんなときは病院へ!
犬に強くかまれた 犬の歯には雑菌がついているので、化膿する心配があります。 傷口を水でよく洗い、清潔なガーゼをあて、病院へ。
ひどい出血 かまれたり、引っかかれて出血がひどい場合は、止血をして清潔なガーゼでおおいながら、病院へ。
やけど

やけどをしてしまったら、すぐに冷やすことがポイントです。

手当て 範囲が小さく、赤くなった程度のやけどならば、流水で十分に冷やします。痛みが大体とれたら、清潔なガーゼでおおっておきましょう。衣服の上から熱湯などを浴びた時には脱がせないで衣服の上から水をかけて冷やします。水ぶくれができてしまったら、つぶさないようにしてガーゼで保護をします。
こんなときは病院へ!
広い範囲のやけど 子どもの場合、体の表面の10%以上をやけどした時には治療を急がねばなりません。ぬらしたタオルやシーツで冷やしながら、すぐ病院へ。範囲は狭くても、皮膚が青白くなっていたり、こげている部分があればやはり病院へ。 傷口を水でよく洗い、清潔なガーゼをあて、病院へ。
低温やけど 湯たんぽやカイロなど、それほど熱くないものでも、長い時間触れていると低温やけどを起こします。見た目には赤くなった程度ですが、皮膚の深くまでやけどが進行していますから、気づいたら冷やして病院へ。
骨折・捻挫(ねんざ)・脱臼(だっきゅう)

子どもは体のバランスを崩してしまうことがよくあり、意外な所で頭を打つこともあるので、注意が必要です。

骨折の場合

骨折の判断は難しいのですが、痛がっている部分をできるだけ動かさずに、冷やしながら、早めに整形外科医、または外科医に診てもらいましょう。

手当て 病院が遠い場合は、板・ダンボール・新聞紙・三角巾などを使って、動かないように固定をして移動をすることが必要です。
こんなときは病院へ!
  • ・いつも動かすように動かすと痛がる
  • ・打ったところが以上に腫れたり、黒ずんだりしている
捻挫の場合

捻挫は関節を保護する靱帯や血管が傷ついたり、切れたりすることで起こります。症状は関節が腫れ、内出血のため、皮膚が青黒い色に変化します。

手当て 治療のポイントは、患部の安静と冷やすこと。腫れや痛みを和らげるため患部を包帯などで固定し、氷や氷嚢(ひょうのう)で冷やします。もんだりさすったりしがちですが、患部を動かすようなことをしてはいけません。
こんなときは病院へ!
  • ・いつまでも痛がって、関節を動かしたがらない
  • ・腫れがひどくなってくる
脱臼の場合

関節が外れてしまったのが脱臼です。肩、肘、指などに無理な力がかかった時に起こります。一度脱臼すると癖になりやすいので、子どもの手を引っ張る時などには、加減が必要です。

こんなときは病院へ!
  • ・子どもがいつまでも痛がる
  • ・手が上げられずダラリとしている

こうような場合には、三角巾などで固定して、冷湿布や氷などで冷やしながら整形外科へ。

異物が入った時
耳や鼻に異物が入った場合

耳や鼻に異物が入った時、ピンセットや耳かきで無理に取ろうとして、逆に奥に押し込んでしまうことがあるので、注意しましょう。

手当て 耳に虫が入った時は、懐中電灯の光を耳に当てると出てくることがあります。いつまでも取れない時や痛がっている時には、耳にベビーオイルを少し垂らして虫を殺し、その後、早めに病院へ。小さな固形物が鼻の出口付近に詰まった時は、片方の鼻をふさいで、フンと息を勢いよく出させると出てくることがあります。
こんなときは病院へ!
呼吸困難を起こしている 固形物が鼻から器官に入り込んでしまうと、呼吸困難を起こすことがあります。この場合には、急いで救急車を呼んで病院へ。
異物が取り出せない
ところにある
固形物や虫がなかなか取れない場合は、無理をせず耳鼻科へ。無理をすると、耳や鼻の内側を傷つけてしまうことがありますので、気をつけましょう。
目に異物が入った場合 目にゴミなどが入った時は、こすらないこと。無理にこすると、目の表面の角膜を傷つけてしまうことがあるので注意が必要です。
手当て 砂や小さなゴミが目に入った場合は、水道水で洗い流すか、水でぬらした清潔なガーゼや綿棒などで、ゴミを取り除きます。
こんなときは病院へ!
目を開けられずに痛がる 痛がっていつまでも目が開けられず、真っ赤に充血している時は、病院へ。
洗剤や薬品が入った すぐに大量の水で目を洗い、異物を流します。眼科へ行く場合は、その時、目に入った洗剤や薬品を持っていくといいでしょう。
異物を飲み込んだ時

幼児期になると、乳児期に比べ誤飲は少なくなります。でも、タバコを呑んでしまったり、口におもちゃやアメを入れて遊んでいるうちに、のどに入ってしまうことがありますから、注意は必要です。

手当て のどに豆やアメ、おもちゃなどの固形物がつかえた時には、後ろから抱きかかえ、グッとみぞおちの辺りを押して吐かせます。タバコを飲み込んだ場合は、のどの奥を刺激して吐かせるようにします。飲み込んだ量が多い時や、ニコチンが溶けた濃い液体を飲んだ場合は、すぐに病院へ。
こんなときは病院へ!
  • ・ボタン電池を呑み込んだ
  • ・トイレの洗剤、灯油やガソリンなど毒物を飲み込んだ
  • ・呑み込んだ後、呼吸困難を起こしたり、ゼーゼーしたり、激しい咳込みがある
  • ・先のとがった物を呑み込んだ
日射病・熱射病

日射病は強い日差しが原因になり、熱射病は高い温度の場所に長時間いたことが原因になります。どちらも暑さによって、子どもの体温調節機能がおかされてしまい、突然高熱を伴い昏睡状態に陥ることがあります。ひどい時には命をも脅かしますので、強い日差しや暑さには十分注意が必要です。

手当て 日向などにいて、ぐったりしていたら、すぐに木陰の涼しい場所に移動させます。衣服を緩め、頭を高くして寝かせ、様子を見ます。冷たいぬれタオルを額に当てて、すぐに意識が戻ったら、水分を十分に補給します。
こんなときは病院へ!
意識がない時 ひどい日射病・熱射病にかかると、意識がなくなります。この時は、すぐに救急車を手配し、病院へ。
熱が下がらない時 涼しい場所に移しても、熱が下がらないでぐったりしていたり、さらに熱が上がっていくようであれば、重症です。早く救急車を呼んで病院へ。待つ間も衣服をゆるめて、冷たいタオルなどで頭を冷やしてください。
水分の補給が難しい時 水分を受け付けない場合は、かなり体が衰弱している状態ですので、急いで救急車で病院へ。
水におぼれた時

幼児期に入り、子どもの行動範囲が広がるに伴って、危険な場所に無意識に近づいてしまう場合がありますので、保護者の目が届かない場所(特に、池・川・海などの水辺に)には子どもだけでは近寄らせないようにしましょう。行楽地などに出かけてちょっと目を放したすきに、川や海でおぼれるようなケースもありますので、注意が必要です。

手当て おぼれているのを発見したら、すぐに引き上げます。水から引き上げた時に、意識があり、大声で泣けばひとまず安心です。ぬれた衣服を脱がせ、乾いた衣服に着替えさせます。寒がっている時には、毛布などでくるんで保温します。
こんなときは病院へ!
意識がない時 呼吸がない、心臓がとまっている時には、何よりもまず呼吸、心臓の動きを回復させなければいけません。一刻も早く人工呼吸、心臓マッサージを始めます。その一方で救急車を呼びます。周りの人達にも、大声で助けを求めましょう。
お出かけに持って行くと良い救急用品等
  • 消毒薬
  • 絆創膏
  • ガーゼ
  • タオル
  • ぬれたおしぼり
  • ビニール袋
  • トゲ抜き
  • 目薬
  • 酔い止め薬
  • 抗ヒスタミン軟膏
  • 保険証

※幼稚園ママ別冊付録「子どもの病気・けがハンドブック」より引用