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子育てのヒント

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メディカル救急箱 ~けが編~

子どもにケガはつきものですが、大ケガをしないように気をつけてあげることが大切です。ここではすり傷・切り傷・刺し傷や動物にかまれた場合や歯が折れた場合、頭を打った場合などに関して紹介しています。ケガをした時にはすぐに適切な処置をきちんとするようにしましょう。

すり傷・切り傷・刺し傷
切り傷の場合
傷の原因となったガラスやナイフなどの汚れが傷口に入っているので、流水でよく洗い流します。次に、止血のために、傷口が閉じるように指先を使って圧迫します。そして、消毒したガーゼを多めにあてて、出血が止まるように少しきつめに包帯を巻きます。
刺し傷の場合
トゲが刺さった程度の時は、よく消毒した針やピンセットで、皮膚をほぐしながら刺さった物を取り出します。その後、傷の周囲を押して、血を絞り出すようにして中の汚れを出し、消毒して絆創膏などをはっておきましょう。
すり傷の場合
すり傷は傷口が汚れていたり、土や泥、砂などが傷口に入っていることが多いので、まず水でよく洗い流すことが大切なポイントです。洗い終わったら、水気を拭いてから消毒し、清潔なガーゼで傷口をおおいます。
こんなときは病院へ!
出血がひどい まず傷の位置を確かめ、清潔なガーゼなどを傷の上にあて、強く圧迫します。それでも出血が止まらない時は、出血している傷よりも心臓に近い部分をハンカチや包帯で強く縛ります。また、傷口を心臓より高くすると、出血が少なくなります。止血の手当てができたら、急いで病院へ。
切り傷が大きい 切り傷の幅が大きかったり、ギザギザに切れているような場合、そして傷口がぴったりくっついていないような場合は、外科で縫合したほうが早くきれいに治ります。
ガラスや古釘が
深く刺さっている
ガラスの破片が深くまで刺さってしまった時は、無理に抜かないで、そのまま病院へ行きます。細かいガラスが刺さった時も同様です。古釘の場合は、刺さった釘を抜いてから、周囲を強く押して汚れた血を絞り出します。その後、消毒ガーゼなどをあて、病院へ。
トゲなどが残っている トゲなどの異物が深く刺さったり、取り出せない場合も、病院へ行って処置をします。トゲや異物が皮膚の中に残っていると、化膿したり破傷風になる心配があります。
傷口がジクジクしている なかなか傷が治らず、いつまでもジクジクしているような時は病院へ。
動物にかまれた時

最近、東南アジアからの帰国者が狂犬病に罹患(りかん)したことが話題になりましたが、日本国内では犬にかまれたことによる狂犬病はここ20年ほど発生していません。でも、動物にかまれたり、引っかかれた傷から雑菌が入ることもありますので、注意が必要です。

手当て 猫や犬に引っかかれても、深い傷でなければ、傷口を石鹸で十分洗って、よく消毒しておけば、大丈夫です。
こんなときは病院へ!
 犬に強くかまれた 犬の歯には雑菌がついているので、化膿する心配があります。 傷口を水でよく洗い、清潔なガーゼをあて、病院へ。
ひどい出血 かまれたり、引っかかれて出血がひどい場合は、止血をして清潔なガーゼでおおいながら、病院へ。
歯が折れた

子どもは頭が重いために、よく転びます。転んだ拍子に歯を折ることもまれにありますから、処置の方法は覚えておくとよいでしょう。

手当て 折れた歯のかけらは、唾液(親のでも可)か牛乳に浸して(⇒乾燥させてしまうと組織が修復されにくくなります)、それを持って、すぐに歯科を受診します。折れてすぐであればつく可能性があります。
こんなときは病院へ!
歯が折れた 歯が折れたら、できるだけ早く前に述べた方法で歯を持って、歯科医へ急いでください。
頭を打った

子どもは体のバランスを崩してしまうことがよくあり、意外な所で頭を打つこともあるので、注意が必要です。

手当て こぶができた場合は、安静にして、冷たいタオルで患部を冷やします。軽い出血でも、あわてず清潔なガーゼなどで傷口を押さえて様子を見ましょう。出血が多いようであれば、病院へ。
※「頭を打っても、すぐに泣けば大丈夫」と言われていますが、少なくとも24時間は安静にして、様子を見ることが必要です。
こんなときは病院へ!
意識がない 頭を打って意識がなくなった時は、まず呼吸をチェックします。呼吸がない場合は、人工呼吸を開始します。呼吸がある場合は、気道を確保して、嘔吐した時に気管に入らないように横向けに寝かせ、救急車で病院へ。
出血がひどい なかなか血が止まらない時や傷口が大きい時には止血処置をして、救急車で病院へ。
繰り返し嘔吐がある 吐いたものが気管やのどにつまらないように横向きに寝かせ、救急車で病院へ。
けいれんや耳・鼻 から出血がある 頭を打った後、24時間以内に手足の動きが悪くなる、ろれつが回らなくなる、けいれんが起こる、耳や鼻から血液や黄色い液体が出てきた場合は、直ちに救急車で病院へ。
いつまでも顔色が悪く 元気がない 頭を打った後、いつまでも不機嫌で何となく元気がないようなら、念のために病院へ。

幼稚園ママ別冊付録「子どもの病気・けがハンドブック」より引用